ジダンの気持ち
2006.07.14 Friday
マクロのこと書くって言っておきながら、ちょっと脱線。。。
ジダンの事で色んな事を思い出したので。。。
もしかしたら、今回の事は人種差別とは関係ないかも知れないけれど。。。
私は全然サッカーのことはあまり良く知らない。
でも分からないから、見えることもある。
ワールドカップ前々大会のフランスが優勝した時、私はフランスにいました。
まだ行ったばっかりで、フランス語もままならず、テレビも家に無かったし(貧乏により)、パソコンも持っていなかったので、ワールドカップ情報がそれほど入ってくる環境にいなかった。(そもそも、もともと、興味が薄い。。。)
たまに、町中で、クロアチア人サポーターが騒いでいるのを見かけるので、『ああ、確かに、この国で、ワールドカップが行われているのだな〜』と思うだけである。
それなのに!
優勝して、英雄になっているはずのジダン達に対する、差別的な言葉をそこらじゅうで聞いた。
『あの移民たちは、ちゃんと国家を歌えるのか?大体フランス語が喋れないんだろう?』とか『移民で勝っても、フランスの勝利とは言えない』みたいな言葉である。
移民とは言っても、大体年齢からして、2世か3世の場合が多いと思うから、生まれも育ちもフランスで、国籍もフランス人で、フランスで教育を受けている人が大半だと思う。
私が通っていた学校も、色んな人種の人がいた。
イスラエル人やアラブ系の人(が同じクラスにいる訳よ)、コソボの紛争で逃げてきたアルバニア人もいたし、レバノン人なのに、戦争のせいでず〜っとフランスの元植民地のコートジボワール(フランス語圏)で育って、フランス語でファッションの勉強をしたいからフランスに来た子とか、マルセイユ出身のアラブ系移民の子もいた。
そうそう、ジダンの今回の事を聞いて、その子の事をまず思い出したっけ。
それくらい、普通に移民系とか、外国人が多い国なのに、差別はなくならない。
差別っていっても、どちらかというと、”人種”的なものよりも(まあ、これもあるけど)、”植民地主義”的な差別を感じた。そこが、アメリカの人種差別とは少し違うかもしれない。
その、植民地主義的な差別なら、私も何度か受けた。
当たり前だけれど、私は見た目がバリバリの東洋人である。
そして、ブランド品を持っていない。
だから、自然とベトナム人と分類される。(逆にブランド物を持った東洋人は、自動的に日本人と分類される)
白人の人はそれくらいの感覚しか持ち合わせてい無い人が多い。まあ、人によるけど。
それで、ベトナム人に分類される私は、突然見知らぬ人に突然(道端や地下鉄のホームなどで)『あなたがこうして生きていられるのも、私達フランス人のおかげなのよ!』などと言われたりする。
ス○ッカーズとか、しょぼいお菓子しか売ってない、コインしか使えない(お札使えない)自動販売機を指差して、『我が国の素晴らしいテクノロジーを見よ!』などと、言われたりする。
そして、普段行かないパン屋にうっかり行ったときなどに、ニコニコしながら焦げたパンを渡され、『植民地に帰ったら?あなたには、このパンがお似合いよ。(肌の色か?)』などと言われたりする。
分かりやすい差別は、四年間でこのくらいなので、多いのか少ないのかは分からない。
でも、まあ、私はいいよ。
イヤなら、こうやって日本に帰ってくればいいのだから。
でも、フランスで生まれ育って、フランス国籍で、フランスで教育を受けて、ワールドカップでフランス人として優勝しても、差別されるジダンの気持ちを、イタリア生まれで育ちで、イタリア人のマテラッツィには分かるまい!
私はちょっとだけ、ジダンの気持ちがわかるぞ。
ジダンの事で色んな事を思い出したので。。。
もしかしたら、今回の事は人種差別とは関係ないかも知れないけれど。。。
私は全然サッカーのことはあまり良く知らない。
でも分からないから、見えることもある。
ワールドカップ前々大会のフランスが優勝した時、私はフランスにいました。
まだ行ったばっかりで、フランス語もままならず、テレビも家に無かったし(貧乏により)、パソコンも持っていなかったので、ワールドカップ情報がそれほど入ってくる環境にいなかった。(そもそも、もともと、興味が薄い。。。)
たまに、町中で、クロアチア人サポーターが騒いでいるのを見かけるので、『ああ、確かに、この国で、ワールドカップが行われているのだな〜』と思うだけである。
それなのに!
優勝して、英雄になっているはずのジダン達に対する、差別的な言葉をそこらじゅうで聞いた。
『あの移民たちは、ちゃんと国家を歌えるのか?大体フランス語が喋れないんだろう?』とか『移民で勝っても、フランスの勝利とは言えない』みたいな言葉である。
移民とは言っても、大体年齢からして、2世か3世の場合が多いと思うから、生まれも育ちもフランスで、国籍もフランス人で、フランスで教育を受けている人が大半だと思う。
私が通っていた学校も、色んな人種の人がいた。
イスラエル人やアラブ系の人(が同じクラスにいる訳よ)、コソボの紛争で逃げてきたアルバニア人もいたし、レバノン人なのに、戦争のせいでず〜っとフランスの元植民地のコートジボワール(フランス語圏)で育って、フランス語でファッションの勉強をしたいからフランスに来た子とか、マルセイユ出身のアラブ系移民の子もいた。
そうそう、ジダンの今回の事を聞いて、その子の事をまず思い出したっけ。
それくらい、普通に移民系とか、外国人が多い国なのに、差別はなくならない。
差別っていっても、どちらかというと、”人種”的なものよりも(まあ、これもあるけど)、”植民地主義”的な差別を感じた。そこが、アメリカの人種差別とは少し違うかもしれない。
その、植民地主義的な差別なら、私も何度か受けた。
当たり前だけれど、私は見た目がバリバリの東洋人である。
そして、ブランド品を持っていない。
だから、自然とベトナム人と分類される。(逆にブランド物を持った東洋人は、自動的に日本人と分類される)
白人の人はそれくらいの感覚しか持ち合わせてい無い人が多い。まあ、人によるけど。
それで、ベトナム人に分類される私は、突然見知らぬ人に突然(道端や地下鉄のホームなどで)『あなたがこうして生きていられるのも、私達フランス人のおかげなのよ!』などと言われたりする。
ス○ッカーズとか、しょぼいお菓子しか売ってない、コインしか使えない(お札使えない)自動販売機を指差して、『我が国の素晴らしいテクノロジーを見よ!』などと、言われたりする。
そして、普段行かないパン屋にうっかり行ったときなどに、ニコニコしながら焦げたパンを渡され、『植民地に帰ったら?あなたには、このパンがお似合いよ。(肌の色か?)』などと言われたりする。
分かりやすい差別は、四年間でこのくらいなので、多いのか少ないのかは分からない。
でも、まあ、私はいいよ。
イヤなら、こうやって日本に帰ってくればいいのだから。
でも、フランスで生まれ育って、フランス国籍で、フランスで教育を受けて、ワールドカップでフランス人として優勝しても、差別されるジダンの気持ちを、イタリア生まれで育ちで、イタリア人のマテラッツィには分かるまい!
私はちょっとだけ、ジダンの気持ちがわかるぞ。